【医師が解説】社会人から医者になる,目指す!

社会人から医者になる!医学/医者関連

社会人になってからでも医者・医師って目指している人いる?

いわゆる『再受験』になるけれど,そんな人っているの?

社会人になってから,色々な環境や要因で医者を再度目指す方,医者になりたいとずっと夢に見ていた方など社会人➡医者になりたい,目指す方に向けて内容です.

私自身の学生時代の経験からは,学年に4.5人の方は再受験の方がいました.

現在,消化器外科医として総合病院で勤務する医者が解説します.

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【医師が解説】社会人から医者になる,目指す!

横断歩道を渡るビジネスマン

日本で医者になるには,医学部医学科に入り,座学&臨床実習を行い,医師国家試験に合格する必要があります.大きく分けて以下の2つが大きな方法です.

社会人から医者になる方法①:再受験

最もわかりやすい方法です.医学部医学科のある大学を受験しなおすという方法です.大学入学共通テスト(旧:センター試験)を受験し,大学独自の二次試験を合格しなければなりません.

私たちの時にはなかった『情報』と呼ばれる科目も必要になるかもしれません.

再受験の場合,数学や物理などを再度勉強しなおす必要がありますので,予備校に通う人もいたり,仕事のあいまをぬって勉強したりと様々だったようです.

社会人から医者になる方法②:編入試験

大学1年からではなく,途中から『編入』という形で医学部医学科に入る方法です.国公立や私立大学にしろ編入を認めている大学が少なからずあるようです.

ただ私の周りには編入で合格した方は見たことありません.

●社会人から医者を目指す方法●
医学部医学科を再度受験して目指すか,編入して医学部医学科に入るか.どちらにせよ医学部医学科で座学・臨床実習を積んで医師国家試験を合格する必要がある.

医学部合格のための勉強

医学部合格のために学生時代と浪人時代にはこれでもか!と思うほど勉強したと,今になっては思います.医者になった今ですら,あそこまで勉強漬けにはなかなかなれないと思います.

社会人から医者になるために,再度数学や物理などを勉強するのはとてつもなく労力の必要とするところです.

医学部合格や医者になってからの勉強については,別記事にまとめていますので参考にしてみてください.

社会人から医学部に合格し,医者になった同期

同級生と勉強する姿

私が実際に医学部にいた時に社会人から医者になった同級生がいました.

Panasonicで実際に働かれて入学した同期,本当に普通のサラリーマンから2.3年勉強されて入学した同期,歯医者・理学療法士になってからやはり医者の方ができる幅が大きいと入学された方などさまざまでした.

相当な努力と根性を持たれていた印象でした.そんな方の特徴を今思えば,という形でまとめていきます.

社会人から医学部に合格し,医者になった同期の特徴①;専門科が決まっている

小児科になりたくて,再度医学部に入学したんだよね.これからの未来を創っていく人を診察できる科ってやっぱいいなーと思って.

実際に理学療法としてリハビリしてたら,リハビリじゃなくて治す整形外科もできたら,もっと幅広がると思って思い切って目指した!

上記のように,医学部入学した時点で,なりたい専門科があって明確な目標を持たれていました.やはり社会人から再度大学受験をしてまで,医者になるわけですから,何かしらの強い意志がなければ難しいと考えます.

『医者になってしたいことがはっきりとある』この意志が必要かと思います.

社会人から医学部に合格し,医者になった同期の特徴②;勤勉さ

当たり前なのかもしれませんが,相当な勤勉さを持ち合わせていました.もちろん家庭がある方もいて,そんな中で大学に通うわけですから,授業などで全て吸収して帰るくらいの勢いがありました.

今となっては,私自身は,こういった同期に試験前は非常にお世話になった経験があります.それほどまでに勤勉で,優秀でした.

社会人から医学部に合格し,医者になった同期の特徴③;収入がある.

理学療法士だった方は,理学療法士としてお金も得ながら学校に通っている人もいました.医学部合格という形で高収入な家庭教師をされている同期もいました(こちらは社会人でなくてもしている学生はたくさんいます).

ただ何かしら収入を必ず得る,医者になるまでの過程で親などからの援助だけではなく,自立されていました.家庭がある場合は,妻にも協力してもらっていましたが,生活費も稼ぎながら勉学と両立されていました.

勉強も稼ぎも両方できる,それくらいのパワーは絶対に必要かと感じました.

社会人から医者になると不利な点

誰もいない道路に落ちた枯れ葉

社会人から医者になると不利な点①;日当直がきつい.

20,30代の頃は日直,当直どちらも何ともなかったし,次の日の勤務や手術も余裕でこなせてたなー.40代になるとそれが結構しんどくなる.お前もいつかそうなるんで!

こちらは先輩の言葉です.私自身,20歳代の日直・当直に関しては勢いだけで乗り切れていた印象です.そしてその次の日の勤務も通常通りありますが,余裕でこなせていました.

昨日当直で2時間しか寝てないけど,今日朝から晩まである長い手術やー!まぁ、なんとかなるでしょ.

と実際に何とかなっていました.

社会人になって,何歳くらいで医者になるのかにもよると思いますが,先輩たちの言葉や姿を見ていると,日直当直は年老いてくるとやはりしんどいものがありそうです.

特に研修医時代は最低でも月に4回は当直がある病院がほとんどで,しんどいと言われる同期も多々いました.

社会人から医者になると不利な点②;外科系には向かないかも.

50歳近くなってから,本当に目が見えなくなった.

これはもう人間の老化現象で,『老眼』です.医者になってバリバリ手術がしたい!と思っていても,手が動かないこと,目が見えないことは致命的なハンディキャップになります.

さらには外科医として,手術ができるようになるまで10年くらいは必要と言われています.仮に40歳で医者になって,手術ができるようになっても,目が見えにくい,という状況になりかねません.

もちろん,拡大鏡と呼ばれるルーペの様な眼鏡をかけて行ったり,腹腔鏡のように画面を見ながら手術する方法だったりがありますので,全ての手術で不利とは言いません.ただ見えないよりは見えた方がいいです.

その他,器用か不器用かなどを気にされる方もいるようですが,それはあまり関係ないと私は感じています.

社会人から医者になると不利な点③;年齢を気にせず仕事できるか.

これは不利な点というよりかは,医者はどちらかと言えば,医者歴で先輩後輩が決まってます.特に専門医と呼ばれる自分の決めた科の専門の資格を取るまではです.

医者になって,1-5年目まではどうしても,それ以上働いている医者に実力でかないません.6年目以上になれば,その患者さんの全ての責任をとることができるほどの実力がついてきます.もちろんすべての症例に対してではないですが.そこまでは,年下の医者に上から物を言われる可能性もあります.

特に医者3年目はしんどい、と感じる医者が多いようです.

ただ社会人から医者になろうと考えられ,実際になる人ですから,年齢に関してはあまり気にしない方がほとんどです.

社会人から医者になると有利な点.

こちらに関しては数えきれないほどあると思います.正直,先ほどの不利な点は,『体力面』に関してのことでした.体力を除けば,社会人になってから医者になるほうがほとんど有利です.

医者になってもカンファレンスは数多くあり,プレゼンテーションになれていたり,研修医になるときに就活をするのですが,その就活を経験済みだったり,他院への紹介状を作成する時の言葉遣いが,医者しか経験したことない人よりも非常に丁寧だったり,と数々あります.

何より他の仕事の経験がある事は,非常に強いです.思考が柔軟な方が多い印象だからです.

医者の就活についてはこちらになります.興味がある方はよんでみてください.

【まとめ】社会人から医者になる,目指す!

いかがでしたでしょうか?社会人から医者になった同期の姿を見ていて感じたことなどをまとめさせていただきました.

医者は医療業界しかしらず,『世間知らず』と言われることも多々あります.それは閉鎖的な医療という閉鎖的な空間でしか働いたことがなかったり,働き始めた瞬間から看護師,理学療法士,などに指示する立場になったりするからだと思います.

デジタルトランスフォーメーション(DX)が進まず,まだまだ人力で何かを乗り切ろうとしている非効率的な仕事の多い業界です.

社会人を経て,医者になるような,そんな人が増え,活性化がはかれる業界になることを祈っています.

以上になります,参考になれば幸いです.

また社会人で家庭がある方は,住まいについても考えておかなければならないと思います.

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