【体験談】医師がぎっくり腰になり経験した痛み,治療法を解説.

腰が痛い.それはぎっくり腰かも.医師が自身の体験を踏まえ,解説.医学/医者関連
・ぎっくり腰って?なると痛い?治るの?
・朝起きたら腰が痛い,重いものを持ち上げたら腰が痛い.
昨日までは大丈夫だったのに,今日になったら急に腰が痛い.そんな方はぎっくり腰かもしれません.
 
私自身,朝起きたら腰が痛い,そんな状態でした.医師として情けないですが,その後に詳しく調べ実際にわかった痛みや治し方を解説します.
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【体験談】医師がぎっくり腰になり経験した痛み,治療法を解説.

おしりの付け根が痛い

ぎっくり腰の正式名称・原因

正式名称は『急性腰痛症』です.

体を過度に伸ばしたり,曲げたりすることで発生したり,中腰の姿勢から腰をひねったりと,腰に負担がかかる動きで発症しますが,さまざまな学会(日本整形外科学会,日本腰痛学会など)でも明らかな原因は‟不明”とされています.

原因がわかるものものはぎっくり腰とは呼びません(背骨の骨折:椎体骨折,椎間板炎,ヘルニアなどは腰の痛みの原因にはなりますが,ぎっくり腰ではないということです)

病院に行ったとしても

レントゲンとっても特に異常はありませんね.

このように言われます.当然と言えば当然なんです.原因が分からない急激な腰痛をぎっくり腰と名前を付けているのですから.

症状:腰痛

発症した時には,『魔女の一撃 (witch’s shot)』と言われるほどの強い腰痛を認めます.体を動かすのが痛くてできない,そんな症状になります.

発症して少し時間が経つと,体の動きによって痛みの発症が異なってきます.例えば,体を後ろに反らす動きで痛みが生じるケース,体を前に倒す動きで痛みが生じるケースなどがあります.

ないはずの症状

ぎっくり腰にないはずの症状がある場合には注意すべきです.

  1. 腰痛だけでなく,左右どちらかの足が痛い.足の外側や背側(裏側)が痛みが特に強い.
  2. 腰痛だけでなく,足の感覚がおかしい.触られている感覚が左右で異なる.
  3. 腰痛だけでなく,便の漏れがひどい,尿が自力ではできない.
  4. 腰痛だけでなく,熱が38℃を越えている.

要するに,腰が痛い!以外の症状があるかないかが重要です.腰痛+αのケースはぎっくり腰以外の診断になる可能性もあるため,必ず病院を受診しましょう.

私のぎっくり腰の体験

腰が痛くて座り込む男性

具体的な症状

前日までは特になんともありませんでしたが,翌朝起きたら,腰が痛い!明らかな原因が自分のなかで何もなかったため,ぎっくり腰だとは思いました.

実際の症状としては,特に右側の腰からお尻の付け根周辺が痛い.時間経過が経過してもよくならない.出勤するのも,歩行するのも痛みでややゆっくりに.物を拾うときは絶対に両膝をまげてとる.

上に書いたような症状が2日間継続しました.3日目からは違和感はあるものの,動作には影響しない程度に落ち着きました.

実際に自分自身で行った治療

痛み止め(鎮痛薬)と湿布になります.

鎮痛薬は非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs:エヌセイズ)と呼ばれる薬を使用しました.ちまたで言う『ロキソニン』がこれに当たります.飲み方としては,痛みが増強してきたら飲む形にしました.1回飲んで痛みがある程度落ち着くときはそのまま様子を見て,時間が経過して再度痛みが強くなった場合にもう一度飲むといった具合にです.ただ多くて1日3回までにとどめました.

湿布に関しては,これまたロキソニンテープを使用しました.1日1回貼って,帰宅後には剥がしていました.私の場合は冷たい湿布にしました.

知り合いの整形外科医の先生にも治療法に関して聞いたところ,

ぎっくり腰の時は痛みは取ってあげた方がよいよ~,だって炎症が起きているんだから,それを取らないと.薬飲まずに我慢する必要はないです.

このように言われていましたので,積極的に痛みは取るようにその後も心掛けました.

日に日に改善し,1週間でほぼ完治しました.

ぎっくり腰の治療法

考える医師

学会や論文を検索しても,これといって確実に明記されている治療法はありません.

自然軽快するものが多いためです.対症療法,つまりは鎮痛薬や湿布で経過をみることになります.

ただぎっくり腰では痛みに応じてできるような日常動作は行った方がよいと言われているようです.

全く動かないのではなく,痛みが出ない程度で動いた方が軽快するのが早いです.他にもAKA-博田法と呼ばれる仙腸関節の遊びを復活させることで,腰痛を改善させる治療もあるようです.

ぎっくり腰の予防法

ストレッチしていたがる男性

予防法に関してはストレッチや筋力トレーニングが有効との報告もあります.

ストレッチで柔軟性を獲得し,股関節周りや体幹の筋力をトレーニングすることで筋肉の連動性をあげ、腰への負担を軽減します.

まとめ

ぎっくり腰の痛みなどについて,私自身の体験を踏まえて解説させていただきました.

痛みがあるときにはしっかりと痛みをとってあげることが大切だと考えています.

ご参考になれば幸いです.

参考文献

1)片田 重彦.私はこう治療する 急性腰椎症(ぎっくり腰)(解説).診断と治療.2014.03
2)塚原 隆司.基本のきから学ぼう 患者さんに話せるスポーツ障害(第8回) 急性腰痛症・ぎっくり腰(筋筋膜性腰痛症を含む)(解説).整形外科看護.2014.04
3)原 真也,上山 裕二.いざというとき慌てない!マイナーエマージェンシーこんなときどうする?(第6回) ERでの腰痛に対応する 急性腰痛症を中心に(解説).レジデントノート.2012.09

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