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【医師の実体験】コロナワクチン接種後の副作用:痛み,熱など!!

医師の実体験:コロナワクチンの副作用は? 医学/医者関連
●コロナワクチンを打った時の副作用(副反応)が怖くて打ちたくない,悩んでいる.
●ワクチン接種が近づいてきたため副作用(副反応)をしっておきたい.
●もし事前に対策を知っているならば教えて欲しい!

こんなことに興味がある方に向けて書いています.

医師として働き,実際に2回コロナワクチン接種を経験した上で解説します.
ちなみにファイザー製を2回接種しています.(モデルナ製ではありません)

アメリカの論文もご紹介していますので,頻度なども参考にしていただければと思います.

副作用(副反応):コロナワクチン接種1回目

予防接種を打つ医師と打たれる患者

私の接種部位:左上腕(左の肩の付け根付近).写真と同じ部位です.

1回目:注射直後

注射を受けた瞬間は針のかすかな痛みがあるのみで,その他は特に問題ありません

左腕を押さえたまま15分程度,急性の副作用が生じないかを会場で観察.私の場合,特に副作用(副反応)など問題なく,経過観察して会場を去りました.

●1回目接種:注射直後●
普通の予防接種と変わらない印象.急性の副作用(副反応)も生じることなく経過

1回目:注射接種から時間をおいて(帰宅後から翌日)

帰宅してもほとんど症状はありません.少しだけ接種した左腕が痛いかなーっと思うぐらいです.
ただ鎮痛薬(痛み止め)を飲むほどの痛みではありませんでした.

翌朝,起床してみると特に問題ないなーと思って,顔を洗いに行くと

左腕を動かすと明らかに痛い.特に腕を上げる動作が痛い.今までの予防接種にはない痛み.

このように感じてはいましたが,実際に鎮痛薬(痛み止め)を飲むほどではありません.仕事も通常通りこなせますし,私自身手術もありましたが全く支障にはなりませんでした.

接種して2日目以降,痛みは腕を動かすとたまにありましたが,気になるほどでもなく,日を追うにつれて改善しました.

●1回目接種:注射接種~帰宅後から翌日以降の副作用(副反応)~●
①帰宅後:大きな副作用(副反応)はなし.少し痛みがある程度も,なんか重い,程度
②翌日 ;接種当日よりは明らかな痛みの増強あり.人によっては痛み止めが必要かも.
③2日目以降;特に症状はなく,痛みのピークは完全に過ぎて,時間を追うごとに改善.

1回目:周囲の反応

周囲にも接種した方々が,数多くいたため,話題になりました.

共通していたのは,痛みがあったということでした!インフルエンザのワクチンみたいな感じだと思っていたけれど,痛みは全く異なる.そんな印象です.

それで仕事を休んだり,寝込んだりした方は少なくとも私の周りではいませんでした.

●周囲の反応●
インフルエンザのワクチンとは異なり,『接種部位の痛み』が強い.
それ以外の副作用(副反応)を感じている人は,聞かなかった.

副作用:コロナワクチン接種2回目

患者に予防接種を打つ女医と女性

コロナワクチン接種2回目は1回目から3週間あけての接種.

摂取部位:左上腕(1回目と同じ箇所).特に1回目と2回目で左右を変える必要はありません.

2回目 :注射直後

注射を受けた瞬間は1回目より少し痛い程度で,その他は大きく変わりませんでした.

●2回目接種:注射直後●
1回目の接種とほぼ変わらない印象.急性の副作用(副反応)も生じることなく経過

2回目:注射接種から時間をおいて(帰宅後から翌日)

こちらも1回目同様に帰宅してもほとんど症状はありません.やはり接種された腕が少し痛むぐらいです.ただ鎮痛薬(痛み止め)を飲むほどの痛みではありませんでした.

ただ翌朝になると.

だるい.ぼーっとして,風邪をひいたみたいな感じ.起床時の体温は36.8℃か.これから熱上がりそう.

このように感じていたため,解熱鎮痛剤(熱さまし&痛み止め)を内服しました.

出勤後は微熱があるかな程度の若干のだるさを抱えながら仕事をこなす感じでした.ただ,接種から20時間くらい経過した午後からは寒気が出現しました.手術をしながら,『寒い寒い』と2回目接種した自分だけが言っている状況でした.手術が終わってすぐに解熱鎮痛剤を再度内服しました.

さらに接種して24時間経過後から,だるさがピークを迎えて,帰宅したらすぐにベッドに横になりました.インフルエンザにかかったようなだるさがありました.家事をすることもなく,風呂に入ることなく,横になって眠りにつくしかない状態でした.

●2回目接種:注射接種~帰宅後から翌日以降の副作用~●
①帰宅後:1回目同様副作用(副反応)はほぼなし.
②翌日 ;明らかにだるさがある.インフルエンザに罹ったみたいな状況で過ごす.特に,接種後20時間経過したあたりから症状が強くでて,24時間経過すると症状がピークを迎える.

2回目:注射接種 2日以降

朝起床してみて,だるさは多少残っていましたが,接種翌日のような苦しみは全くありません.仕事を行うことも全く問題なくできました.だるさは3日目には完全になくなりました.しかしながら違和感が一つありました.

脇の下が腫れているな…リンパ節が腫れている!

腋窩リンパ節になりますが,明らかにぼこっと腫れており,左右差を認めていました.

ただ腫れているだけで,痛みもなく,腕の運動も全く問題なくできました.私の場合,腫れは3日程度続きましたが,日に日によくなっていき,改善しました.

痛みに関しては1回目の接種とほぼ変わらない経過をたどりました.

●2回目接種:注射接種 2日目以降の副作用(副反応)~●
脇のリンパ節が腫れたが,日に日に改善.腕の動きなどに問題なし.
その他の副作用であるだるさ・痛みも日に日に改善.3日目にほぼ体調に問題なし.

2回目:周囲の反応

副作用(副反応)は,若年世代とベテラン世代で症状が別れました.

20-40代くらいの年齢の人は,痛み,熱,だるさの副作用(副反応)を認めていました.特に女性の方が寝込んだり,高熱が出たりと反応が強い印象です.ただその症状の改善までの期間は変わらず,3日程度でした.

50代以上になると,痛みはあるけれど,若年世代ほどのつらさはない.ほぼ接種1回目と同等の反応程度しかなかった.こうおっしゃられる方も多くいました.

●2回目の接種 周囲の反応●
若年世代とベテラン世代で副作用(副反応)の反応がわかれた.
①若年世代:発熱,痛み,だるさが強く,インフルエンザのような症状になった人多数.とくに女性の方が症状がある傾向.
②ベテラン世代:痛みはあるものの,インフルエンザのような症状までにはならない.1回目の接種とほぼ変わらなかった.

副作用(副反応):症状のまとめ

痛み

1回目も2回目も接種した部位の痛みを感じる人は多い.人によっては痛み止めを飲む人もいる.ただ1~2日経過すれば,気にならない程度の痛みになり,日に日に改善した.

発熱・だるさ

1回目の接種では発熱やだるさは感じず,気にならなかった.

2回目の接種は発熱やだるさが強く出る傾向があった.特に接種した翌日の症状がインフルエンザに罹ったような症状.100%のパフォーマンスで仕事をするのは難しいレベル.

接種2日目になると若干のだるさはあるものの,接種翌日のような苦しさはない.その後は日に日に症状が改善した.

その他

脇のリンパ節が腫れた.腫れたリンパ節は接種した方の脇だけの人もいたし,両方の脇の人もいた.ただ腫れに伴う痛みや運動制限(可動域制限)はないため,日常生活に支障はない.

腫れも日に日に改善.3日目には腫れも治まった.

アレルギー反応:論文報告

Allergic Reactions Including Anaphylaxis After Receipt of the First Dose of Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine – United States, December 14-23, 2020

CDC COVID-19 Response Team; food and Drug Administration

MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2021 Jan 15;70(2):46-51.doi: 10.15585/mmwr.mm7002e1.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33444297/

アメリカの論文です.ファイザー製ワクチンを打った,1,893,360人のうち4,393人にに何かしらのイベントがあったと報告されています.ただその中でもさらに重篤な症状がでたのは,175人であると報告されています.つまり,ごくごく少数の人である事が分かります.

さらになかでも『アナフィラキシー』と呼ばれるアレルギー反応が出た方のうち20人のうち,17人はもともとアレルギー反応がでたことのある人であったと報告されています.100万人のうち,11.1人の割合で生じており,さらにその中の大多数はアレルギー反応をもともと有したことのある人ですから,頻度はかなり低いです.

アレルギー反応発症の時間としては中央値が13分です.2分でアレルギー反応が出た人もいれば,150分と長い方もいたようですが,多くは15分以内で,政府で奨励されている15分は経過観察は非常に妥当と考えられます.

副作用(副反応)に対する対応・対策

対策

私自身がもう一回同じワクチンを接種するならばどうするかという対策を記載します.

  1. コロナワクチン接種1回目は症状はそれほど強くない.解熱鎮痛剤は手元に持ってはおくが,我慢できない時に内服するための準備.
  2. コロナワクチン接種2回目は症状が強い,特に翌日接種翌日の朝起床したら症状がそれほどなくとも,解熱鎮痛剤を内服する.昼食後,夕方も予防的に内服しておく.
  3. コロナワクチン接種2回目の2日目以降は症状はそれほどない.解熱鎮痛剤を持ってはおく.
  4. 夫婦,お子さん持ちなどの家庭の場合,夫と妻は別々の日に接種する.特に2回目は別々にしなければ,両方ともに発熱,だるいなどの症状がでると家庭がまわらない.これを防ぐ.

解熱鎮痛剤は市販の薬剤,例えばタイレノールなどのアセトアミノフェン製剤の内服薬などをお勧めします.病院で接種される方は,病院の先生に処方してもらうのが最も手っ取り早いです.

まとめ

コロナワクチン接種後の副作用に関しては2回目の翌日が発熱やだるさなどの症状を訴えている方が多く,苦しい.ただ日に日に改善していき,接種して3日後にはほぼもと通り.

対策としては接種2回目の翌日に症状がでやすいため,前もって解熱鎮痛剤を内服するようにしておく.

副作用は一概にこうとは言い切れません.どうしても個人差が存在はしますが,どの方も日に日に改善はしていました.こういった情報を共有し少しでも皆様が準備でき,不安が少なくなって接種に臨める.接種した際にこういった反応が副作用で私だけではないんだなと思っていただけたなら幸いです.

早くコロナが終結し,もと通りの日常生活が訪れることを願っています.

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