研修医とは?給料(収入),期間(何年間),年齢,医師,疑問を解説.

研修医について解説します!医学/医者関連

ドラマなどでもたびたび登場する研修医.研修医とは?という疑問がある方向けです.

研修医を経て,現在は消化器外科医として働く現役医師が解説します.

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研修医?給料,収入,期間(何年間),年齢,医師?疑問に答えます.

ひよこドクター
研修医はなにをするにも初めて.新入社員と同じ.

研修医とは?

そもそも研修医って医者?実習生のこと?

まず最初に研修医とは『医師』です.多くの用語が飛び交っていますので紛らわしく思うかもしれませんが,給料をもらっている医師です.

研修医の分類

研修医に対する様々な用語が存在しているため,研修医?医者?となる方が多いと考えます.研修医の分類についてまとめました.

★研修医の分類★

  • 初期研修医:医学部を卒業して,医師免許を持ったばかりの医師
    医学部卒後1-2年目の医師.レジデント=研修医,一般社会人で言えば新入社員とほぼ同義語.
  • 後期研修医初期研修医を終えた医学部卒後3-6年目の医師のこと
    後期研修医は,自分が進みたい科を決めている人が多い.その自分が進む科の『専門医』と呼ばれる資格の獲得を目指しています.

ドラマなどでよく出てくる研修医は,初期研修医のことを指している場合がほとんどです.以下は初期研修医について解説していきます.

ドラマの研修医

回診
ドラマでは最後尾を歩いている研修医がおおいが…

ドラマの中で出てくる研修医は,一言で言ってしまうとスーパー研修医です.あんな研修医いません.とくに研修医で手術を1人でガンガンこなしたり,先導に立って患者さんに病名を告げたりなどは,普通しません.もし,ドラマの様な研修医がいるならば頭があがりません.

夢を壊すようで申し訳ありませんが,何をするにも初めて,採血をするのも,点滴を決めるのもはじめてですから手術などは到底難しいです.

研修医の収入・給料

医者と言えば高所得者というイメージを持たれている方が多いと思います.ただ研修医となると少し話が一般的な医者とは異なります.病院によって異なりますが,病院に入る前に1か月の給料はほぼ決まっています.

結論を言ってしまえば,月収30万円程度が相場だと考えます.手取りになると25万円程度でしょうか?ただボーナスは支給されない,時間手当もつかない,固定給であることがほとんどです.
さらには平均して月4回の当直が必ず存在しています.

また場所によっても給料は異なります.どういうことかというと,都会になればなるほど給料は安い,田舎になると給料は高くなる傾向があります.都会は給料が低くとも,便利の良さや街並みから多くの研修医が働きたいと希望するからです.逆に,田舎になると医師を集めなければなりません.そのために給料を少しでも高くしています.

★研修医の収入・給料★
月30万円が相場.場所によっては,20-40万円/月の間を推移する.
ボーナスはない.

私自身,東京で研修したため手取りは月22万円程度だったことを覚えています.

研修医の期間

たくさんの選択肢から選ぶ必要がある.
何かに進むのがベストなのか迷う研修医の先生もいる.

研修医の期間は,2年間です.2年間のうち,様々な科を回って実際にどの科で働くのかを決定する,いろいろな科に触れておくことで様々な疾患に対応できるようにしておく,救急疾患を診れるようになる,こういったことを中心に学んでいきます.

どの科で働く科を決定する.

研修医の期間は,1 or 2 ヵ月間自分の希望した科をローテーションします.

外科(4,5月)➡麻酔科(6,7月)➡救急(8.9月)➡循環器内科(10.11月)...

このような具合でローテーションしていきます.ローテーションする途中で自分が入りたい科が決まったり,実際に回ってみるとその科は違ったなと変更したりします.たった1,2か月で将来30年以上働く科を決定しますから,重大な決断です.

選択肢が多すぎて2年で決定できない先生もいらっしゃるようです.

いろいろな科に触れておくことで様々な疾患に対応できるようにする

ローテーションする科で得意とする疾患が異なります.例えば,循環器内科であれば心筋梗塞や大動脈解離,エコノミークラス症候群といった心臓,血管の病気が専門分野になります.その他,泌尿器科であれば前立腺肥大症や腎臓癌など,腎臓・尿管・膀胱などの尿関係の疾患が専門です.

このように各専門科のもとで様々な疾患を診ておくことで,いろいろな疾患に対応できるようにします.ただそれほどまで深く学ぶ時間はないので,多く見かける(よく耳にする)疾患を,広く浅く対応できるような力を身に着けます.

もちろん,どの程度が身に付くかどうかは,病院・個人によって異なります.

救急疾患を診れるようになる

当直中の仕事です.患者さんが夜間の救急外来を受診した時には,研修医の先生と上級医の先生で対応することがほとんどです.これを2年間続けることで,風邪や怪我と言った日常で多く起きる病気について学び,またその中に潜む超緊急疾患を見逃さない or 出会ったときには対応できるようにする.

当直は緊急疾患を学ぶための期間といっても過言ではありません.急変時に体が即座位に動くようにする,その対応力をつけます.

研修医の年齢

研修医になるには,高校を卒業して,6年生の医学部を卒業しなければなりません.そのために,最速でも24歳になります.医学部は競争が激しかったり,大学でのテストも多かったりするため,浪人・留年するかたもいます.概ね,24-28歳ぐらいの方が多い印象です.

研修医は医者でよい?

肩書上では完全に医者になります.ただ自分自身で治療方針を最終決定することはよほどのブラック病院でなければありません.ですので最終責任を取ることはないのが一般的です.

これはどこの会社でも一緒で,新入社員に責任を背負わすことはないのでは?と勝手に思っていますので当然だと思っています.

研修医の人数

研修医の人数は病院ごとによって決まっています.これは医学部6年生の時に,自分の行きたい病院を受験して合格できればその病院の研修医になることができます.その時に病院の研修医の人数が決まっていますので,倍率が高くなる病院,そうでない病院があります.

一般的に倍率が高い病院は給料が安く,そうでない病院は給料が高くなることが多いです.これは給料の部分でも解説いたしましたが,医者を集めるために病院も必死です.

研修医は忙しい?

これは完全に回る科によって違います.やはりその科のdutyの仕事が終わるのが遅いかどうかによります.つまり,外科であれば手術が終わるまでは帰られません.長い手術に入ってしまえばやはり忙しいです.ただ外科も手術が毎日あるわけではありませんから,毎日毎日忙しいなんてことはありません.

毎日忙しくて会えない、、、そんなことはまずありえません.私たちも自分たちの科に何とか入ってもらおうと必死ですので,忙しすぎる科は嫌われます.ゆえに,もう帰っていいよ,なんて言って帰すこともありますから.

おまけ:研修医の勧誘

ビアガーデンを彷彿させる野外での乾杯.
ビアガーデンなどよく連れて行ってもらったり,連れて行ったりしました.

研修医の先生が自分の科に回ってくると,どうにかして自分の科に入ってもらおうと,その科の医師は必死です.その為に勧誘が盛んです.

とくに外科はきつい・きたない・きびしいなどのイメージがもたれ,なかなか入ってくれる研修医がいません.ゆえに飲みが好きな研修医が来たら頻繁に飲みに行ったり,論文書きたい研修医が来れば珍しい症例で論文を書いたりと必死です.ぜひ,外科も回ってほしいと考えています.

自分自身はいろんな科を回りながら,

手術ができる科志望でしたが,内科も奥が深くて,論理的で知的で,どうしようかまよっちゃいますね!!

こんな調子のいいことを言いながら,たくさんご飯や飲みに連れて行ってもらって奢ってもらったいい思い出があります.

まとめ:研修医の給料など

コロナで大変な環境の中働く研修医.
現在の研修医の先生はCOVID-19によりさらに過酷な環境にいると思います.

研修医にまつわる様々なことをまとめてみました.再度要点をまとめますと以下の通りです.

  • 研修医は初期研修医と後期研修医に分けられ,ドラマなどの研修医は初期研修医を指していることがほとんど.さらにドラマのような研修医は存在しない.
  • 研修医の給料は月30万円程度,手取りでは25万円程度.1年目は税金が取られないため,2年目の研修医時代の方が給料が低くなる病院も存在する.
  • 研修の期間は①どの科で働くのかを決定する②いろいろな疾患に対して広く浅く対応できるようにする③救急疾患を勉強する,こちらが主な仕事です.それを2年間で学んでいきます.
  • 研修医の年齢は最も若くて24歳で立派な医者です.社会人で言う新入社員と同じだと考えてもらえればよい.
  • 研修医の人数は病院によって規定されている.
  • 正直言うと忙しいことはない.毎日いそがしすぎることは絶対にない

以上になります.

また現在の研修医の先生はCOVID-19で勧誘等もなく,普通の風邪も診察することがあまりないかもしれません.大変な時期ですが,頑張っていただきたいです.

いかがでしたでしょうか?少しでも皆様が医療や医師の制度などに興味を持っていただければ幸いです.

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