医者の科(科目)のイメージ②:身近に考えていく.

医者の科のイメージ~腎臓内科&泌尿器科~ 医学/医者関連

前回の続きの記事になります.前回は消化器,脳神経,循環器(心臓血管)について,医者の科のイメージをまとめてみました.

医療が遠いものに感じてはなかなか理解するのは難しくなります.少しでも身近に感じられるように説明していきます.

以前,内科と外科の違いなどについてもまとめさせていただきました.

医者の科(科目)のイメージ②:身近に考えていく.

放置されたごみ

医者の科(科目)のイメージ②-1:腎臓内科&泌尿器科=ごみ収集車

腎臓は,体の中の老廃物を尿として体の外に出しています.私たちが生活して,ごみがでてもごみ収集場所においていたらそれを勝手に回収してくれます.もはやこれが当たり前です.

医療面から考えてみると,体の中でこのごみ回収が勝手に行われており,尿として排泄されています.このごみ回収として腎臓がさまざまな働きをしています.

腎臓は背中の両サイドにあり,二か所でごみの回収を行っています.

腎臓の機能はわかりやすいよね!生活してて尿はいつも身近にあるからもともと考えやすい!

尿が身近な存在であるためわかりやすいかもしれません.では一歩踏み込んでみて,腎臓内科と泌尿器科,どう違いがあるのでしょうか?

そ、それは。。。。内科と外科で違うし。。。。

腎臓内科にしろ泌尿器科しろどちらも『尿路』と呼ばれる尿に関係している分野を専門としています.

腎臓内科は腎臓そのものをターゲットにしていることが多く,いわば家庭内のごみの分別を専門にしています.家庭内で,燃えるゴミ,燃えないゴミ,リサイクルできるもの,できないものなどに分けられます.

リサイクルできるものは,また再利用され,そうでないものはごみ処理場に運ばれていきます.体の中で言えば,リサイクル可能なものは再吸収され,そうでないものは尿として体の外に排泄されます.

このごみの分別がうまくできているのかをチェックしているのが腎臓内科です.家でのごみの分別が全くできなくなると,ごみが捨てられないということですから,ごみ屋敷になってしまいます.これが腎臓で言うと腎不全の状態で,『透析』が必要な状態になります.

一方,泌尿器科はというと,リサイクルできないものを運搬してごみ処理場にもっていく,そんなイメージです.つまりごみ収集車です.ごみ収集車が通る道が塞がれていると,当然ごみをごみ処理場にもっていけません.

同じように尿が通る道(=尿管)が塞がれていると,尿が体外に排泄できません.そして尿は汚れているため,排泄できなければ汚れてしまう(=腎臓で感染が起きてしまう),そんな状況になります.泌尿器科はごみ収集車かつごみがスムーズに運ばれるように見守る役割もあります.

●医者の科のイメージ②-1. 腎臓内科&泌尿器科=ごみ収集関係●
腎臓内科:家庭内のごみ分別.家庭内でごみ分別が全くできなければ,ごみ屋敷になってしまう=腎不全と呼ばれる状態で『透析』が必要になる.
泌尿器科:ごみ収集車.ごみが正確にごみ処理場まで届けるのが仕事.ごみが途中まででとまってしまう=尿路結石など, と尿が腎臓に停滞して汚染してしまう.

確かに,街医者とかでも腎臓内科ってあまりない気がする.どちらかというと尿の問題は泌尿器科の方が身近なイメージ.腎臓内科って家の中の話だからイメージが少し湧きづらいのか!

全くをもってこの通りです.腎臓内科は家庭内のごみ分別ですから,人から見えない範囲です.つまりミクロ的な視点になります.逆に泌尿器科はごみ収集車ですから,よくわかりやすいと思います.ごみが通れるか通れないが大きな問題になりますし,尿路結石はどなたでも聞いたことがある病気だと思います.

①ごみ収集車の道がさえぎられる➡尿管が詰まってしまった=尿路結石.
②ごみ収集車そのものが老朽化して壊れていく➡腎臓に腫瘍ができた=腎癌
③家庭内でごみの処理ができない➡腎臓のごみ処理能力がうまくできない=腎不全

このような形になります.もちろん細かく言えばまだまだありますが,腎臓内科&泌尿器科の大きなイメージを掴むとすればごみ分別とごみ収集車という観点になります.

引き続きこのシリーズは続けていきますので,興味があれば参考にしてみてください.

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