●配当金って実際にどれくらいもらえる?
日本株高配当株投資をしたい,している方ならば誰しもみたことはある武田薬品工業の株.
武田薬品の株はめちゃくちゃに高配当!!実際に投資をするとどんな感じなのか知りたい!
2021年12月17日現時点で,配当利回り5.72%と非常に高配当です.
実際に武田薬品工業などの高配当株に投資をしている医師が解説します.
武田薬品工業(4502)投資ブログ.権利確定日,配当,株価,将来性,やばい?
武田薬品工業株式会社 (4502)
武田薬品工業は製薬会社の1つです.製薬会社はその他,塩野義製薬や第一三共などがあげられます.
武田薬品はシャイヤーと呼ばれるアイルランドの製薬大手を莫大な金額で買収しました.その金額は6兆円を超えます!計り知れないお金を調達していることが容易に想像できますね.
医学的な話になりますが,この買収で消化器疾患や神経内科疾患などの強化を図ったようです.さらにはワクチンや腫瘍学(=オンコロジー)領域に対しても強化しています.アルブミン製剤のような血漿分画製剤に関してもリードすることになりました.
医者としては非常に興味が湧く話題でした!!
タケキャブ:P-CAB
医師として働いていると,すごい薬を目の当たりにすることもあります.さらには臨床の現場で使うことも多々あります.
少し日ごろの臨床を話します.
この頃,胃酸がこみあげてくような感じが増えた.
腰が痛くてロキソニンを定期的に飲んでいる.
このような訴えや患者さんは数多くいらっしゃいます.この時に使用する薬となれば,多くが胃薬です.胃酸を抑える薬を使用します.
この時に使用する薬として,今まではPPI(Proton Pump Inhibitor) と呼ばれる薬を使用していました.
ただ今では,P-CAB(Potassium-Competitive Acid Blocker) と呼ばれる薬を使用するようになりました.PPIと比較して,薬剤の効果の立ち上がりも非常に速い薬です.
逆流性食道炎と呼ばれる病気では,このP-CABが非常に効果の高いものと呼ばれるデータがでています.
このP-CABこそ,『タケキャブ』であり,武田薬品工業の薬剤です.
困ったらタケキャブを使用する.今はこの考え方ですね.
私自身非常に重宝しています.あとは薬価だけです.
武田薬品工業(4502) に投資をする理由.
投資をする理由は武田薬品が高配当株であるからに他なりません.さらに言えば,上記の『タケキャブ』のような薬を開発してくれると期待もしているからです.
①武田薬品の配当利回り:5.72%
最近の株価の低下で,配当利回りがかなり上がりました.
株価の低下は『ナルコレプシー』と呼ばれる疾患の薬剤開発の中断によるものです.ナルコレプシーとは突然眠気に襲われてしまう病気です.
突然の眠りは数分間のこともあれば,数時間続くこともあります.
この眠気は防ごうにも防げません.車を運転することも難しいでしょう.
そんな疾患のための薬を開発していましたが,こちらの治験が一度中断になりました.
この中断による失望感から,株価は暴落してしまいました.株価は3000円を切りそうな状況にまで下がることもありました.
自社株買いも発表しているし,株価上がるのでは?
詳しい決算の話は省きますが,シャイアー買収に伴う有利子負債など,かなり厳しい状況での自社株買いです.
現在の配当を保ちつつ,自社株買い,,,市場はかなり厳しいと考えていると思われます.
ただ武田薬品工業のIR情報では配当金年間180円は維持すると書かれています.
正直,財務状況はやばい状況ですが配当金維持はなんとしても守ってくれるようです.
② 『タケキャブ』のような薬を開発してくれると期待感と将来性
こちらは上述した『タケキャブ』やナルコレプシーのような薬に対する期待感です.
将来性にかけています.
癌に対する取り組みもありますし,パイプラインには臨床段階にある約40にも上る革新的な新規候補物質を有していると,IR情報にあります.
これに期待して株を購入しています.薬品開発が中断して株価が下がるのならば,薬品開発が成功すれば株価はかなり上がると期待しています.
ただ薬品開発が成功するのは失敗よりも可能性が低いのは言うまでもありません.
財務健全で比較的安全に投資をしたい.
上記のような投資戦略を取られている方は,今は買うべきではないのかもしれません.
武田薬品工業(4502) の権利確定日
武田薬品は中間配当と期末配当の年2回の配当基準日を設けています.
- 期末配当の基準日:3月31日
- 中間配当の基準日:9月30日
権利確定日は上記の2日前に株式を保有していなければなりませんので,3月29日と9月28日には株式を保有していなければなりません.
武田薬品の配当金が欲しい場合には注意しましょう.
武田薬品工業(4502) の配当金
2021年(2020年度)の1株当たりの配当金は180円 です.
財務状況はかなり厳しいですが,減配することなく保ってくれるようです.嬉しい反面,減配して早く財務健全化をしていただきたいとも思います.
財務が健全化すれば間違いなく株価は上がるはず!
武田薬品工業(4502) の運用実績
2021年12月時点の運用実績
保有株数:112株
平均取得単価:3,715円
評価額:345,072円
評価損益:-71,008円
評価損益率:-16%
12月の評価損益はマイナスです.三菱UFJやNTTと同様に,Income gain(配当金)を狙った投資戦略ですので,Buy&Holdと考えています.
ただ配当金をもらった瞬間に暴落しました.このような状況で積極的に買い回していくのに躊躇している自分もいます.
株価が上がれば,今の株価の時にかっておけば!!と思うのでしょうが,株価は読めません.投資はやはり難しいですね.
2021年12月時点の配当金
権利確定日時には100株保有していました.
1株当たりの中間配当金は90円でしたので,配当金は9,000円でした.
持っている日本株の中でも,かなりの高配当ですね.これは素直に嬉しいです.
配当金をもらうと,今のうちに株を買っておこうと揺れ動く自分もいます.やはり難しいです.
武田薬品工業(4502)投資ブログ:まとめ
武田薬品工業に対しての投資に関してまとめました.
投資戦略として高配当株投資を取られているで悩まれている方はぜひ検討してみてください.
ただ決算からはやばい状況であることには,間違いありません.
今現在の配当金を欲して株を買うか,この後新しい薬剤の開発に成功すると考えて期待感・将来性にかけて買うか,今は買うべきではないと判断するか?
じっくり悩んで,決断してみてはいかがでしょうか?
その他の日本株高配当株投資に関しては以下を参考にしてみてください.
米国株投資でも高配当株投資を行っています.参考にしてみてください.
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