急変時ドクターコール.看護師➡医者へ電話の重要なポイントまとめ.

急変時ドクターコールのまとめ医学/医者関連
●急変時にドクターコールするのに何をどう話した方がいいかわからない.
●ドクターコールに非常に緊張する.
●ドクターコールで医者が何を求めているのかわからない.

病棟で働いている看護師さん向けの記事になります.

上記のような悩みを持たれている方に対して,医者目線で考えて答えます.

消化器外科医として,急変の多い病棟で働いている医師が解説します.

SBARやISBARCなどといったスキルもありますが,難しく考えなくとも大丈夫です.

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急変時のドクターコール.看護師➡医者への電話対応について考える.

一緒に仕事をする医者と看護師

ドクターコールの印象.

看護師さんなら誰しも経験のあるドクターコール.

あ、これ先生に確認しないとわからない.電話して聞きたいけれど,今忙しくないかな.

上記のように思われた方は多数だと思います.特に悩ましいのが,夜間のドクターコールではないでしょうか?

明らかに時間外で先生が家に帰っているにも関わらず,電話をしなければならない.もし逆の立場なら電話がかかってくるのは嫌だなと考えているからこそ,電話をかけることに躊躇してしまいます.

これ,明日確認するでいいかな?それとも今電話で確認するべきかな?悩む..

ドクターコールとはできればしたくはない,出会いたくない仕事の1つだと思います.

ドクターコールしなくてもよい事例

まずドクターコールしなくてもよい事例について考えます.

ドクターコールは,読んで字のごとく電話を掛ける行為のため,やや緊急性が高い,そこまでとはいかずとも確認しなければ看護師の仕事が進まない.といった内容を伝えることになると考えられます.

逆に言えば,緊急性が低く,電話をかけずとも仕事を遂行できる場合はドクターコールする必要性はないということになります.

下記のような電話は必要ないと思っています.発熱時の指示にアセトアミノフェンを使用するようになっている場合です.

先生,○○さん熱があるんですけれど,アセリオ(アセトアミノフェン)使用してもいいですか?

これは確認する必要のない指示です.指示としてもともと入っているわけですし,電話をかけなくても遂行できる指示です.

はっきり言えば時間をやみくもに奪うだけです.

もちろん,患者さんが発熱していること伝えたいのであれば,電話をかけなくてもいいとは言えませんが,上記の伝え方では伝わりません.

電話で顔が見えていない状況で難しいですが,伝え方も大切です.

ドクターコールの伝え方

糸電話

ドクターコールの伝え方①:自分の意見は必ず持つこと.

先生,○○さん,熱があるんです.・・・・

・・・・.(それでどうしたいんだ?)

先生が忙しければ,上記のような平衡状態になってしまうこともあるかもしれません.

このようにならないためにも,自分がどうしたいのか,どう思っているのかを伝えましょう.

先生,○○さん熱が出ているようなんですが,採血など検査した方がいいですか?それともこのまま経過観察でいいですか?

この人の熱は腫瘍でしょうがないから経過観察でいいよ.

わかりました.熱でしんどいようなのでアセリオ(アセトアミノフェン)を使用しておきます.

このように意見を持つことで,比較的スムーズに話を進めることができます.ドクターコールする時は,患者さんに何が起きていて,それに対して私はどうしたいのか?先生にどうしてほしいのかを持っておきましょう.

それが,今すぐ先生に診てほしい!でも構いません.熱があるから今すぐ診てください.それでもかまわないんです.

ドクターコールの伝え方②:端的に,順序だてて伝えること.

ちまたの教科書や参考書に,ドクターコールをする時はバイタルサインが大切とのことを読んだのでしょう.そちらに気を取られすぎる場合があります.

先生,○○さんなんですが,熱があって,血圧は普通で脈拍も60程度,呼吸数は16回くらいで,酸素化は96%,それから…

バイタルサインは確かに大切なんですが,何を伝えたいのかがわかりません.おそらく本人にも自分が何を伝えたいのかはわかっていないのではないのかと思います.

バイタルの中でも何が最も大切なのかを考えましょう.そして端的に,発熱!と伝えて,自分がどうしたいのかを伝えれば,医者は医者が聞きたいことを聞いてくるはずです.

熱があるなら,ドレーンはどう?性状が変わっていない?

ドクターは熱が出る原因を頭の中で考えていますので,聞きたい情報があるからです.

それにすぐに答えられるようになるのは難しいかもしれませんが,その患者さんの熱が出る原因を考えておく,そしてドクターコールするだけでも成長していくと思います.

ドクターコールの伝え方③:自分の名前を伝える.

これは特にその病棟が何病棟なのかにもよります.例えば消化器外科病棟の看護師が,消化器外科医にドクターコールするのであれば,必ず名前を伝えましょう.

なぜかと言えば,自分の病棟の看護師さんであれば,その看護師さんがどれほどできる看護師さんか?そしてどの程度なら聞いても大丈夫か?

そういったことを把握しているからです.

上記を考慮に入れた上で質問したり,話を聞いたりするため,病棟のみだけでなく,名前も名乗りましょう.

先生,10階病棟なんですが,○○さん,熱があって、、、

このように言うよりも10階病棟の●●なんですが,といった方がマナー的にもいいかと思います.

小学生の『先生,トイレ』と一緒になってしまいます.

ドクターコールの伝え方 :まとめ

●まとめ●
①患者さんの状態で一番大切な部分を伝え,それに対して自分はどうしたいのかを伝える.
②熱があるなら,それと関係がありそうな臨床症状を順序だてて伝える.
例)熱があって,尿が少し汚そうです.
例2)息が苦しいみたいで,咳と痰が多く,SpO2も下がっています.
③名前を伝えましょう.

ドクターコールで聞かれたことに関して復習をする.

たくさんの囲まれた本で勉強する

ドクターコールをすることは悪いことではなく,必要なことです.そしてドクター及び看護師双方の関係をよくするためにも,このドクターコールをうまくできることが大切です.

そのためにドクターコールした後に聞かれたことに関して必ず復習しましょう.

①自分が伝えたいことを伝えられたか?
②自分が伝えたいことを伝えたのちに,ドクターが質問してきたことにすぐに答えられたか?
③その患者さんに何が生じていたのかを後からでもいいので,確認しておく.

こうすることで,ドクターコールのスキルがどんどん上がっていきます.失敗したことを次失敗しないためにしましょう.

ドクターコールがうまくなることは,その患者さんに何が起きているかを正確に把握できている.ということに他なりません.

さらにドクターからも信頼されるようになれ,できる仕事の範囲が広がってきます.

ぜひ頑張って復習をしましょう.

番外編:ドクターがわけのわからない指示をいれないことも大切 .

ぶっきらぼうな医師の顔

これは看護師さんではなく,ドクターに対してです.

その指示はいつもどおりだって.いつも通り.

いつも通りではなく,せめて指示通りにするべきでしょう.

点滴をいつも通りいれていても,その看護師さんにとってはいつも通りではないかもしれません.

点滴に時間を入れたり,インスリンのスケールを細かく変えたり,わかりやすくカルテに書いたりと,指示がわかりやすいようにしておくべきだと思います.

このような指示は一言で言ってしまえばコミュニケーションなんですが,それでは具体的ではありません.医師はわかりやすい指示を入れるように心がけ,看護師はわかりやすく伝えられるようにドクターコールを学ぶことでお互いに働きやすい環境をつくりあげていくことが大切と考えます.

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