●投資をしてみたいけれど,どのくらい貯金額があればはじめてもいい?
●投資すればお金が増えるから,貯金なくても投資してもよい?
最近,投資が流行ってきていて自分たちも始めないといけないと思ってるけれど,どれくらい貯金があればしてもいいのかしら?
投資は時間が勝負にもなりますので,はやめに始めるのがいいですよ!
2020年から投資を開始している医師が解説します.
貯金と投資,どっちが先?投資をするには貯金額どれくらい必要?
貯金と投資,どっちが先?
結論を言ってしまえば,どっちも同時進行で進めるのがベストです.
どっちか一方にお金の管理も楽だし,正確に進められそうだけれど?
もちろんお金の管理や投資なら投資と決めてしまえば非常に楽です.
例えば貯金を300万円貯めたら,あとは投資にする!と決めてしまえば,楽です.目標設定もしっかりしていますし,その後投資に全部振り分けることで加速度的に,資産が増える可能性があります.
投資は,①分散投資,②積立投資,③長期投資,で始めるのが原則.
貯金と投資どっちが先にすべきかと考えてしまうと,上記の原則を守ることが難しくなります.
特に貯金が○○円たまったら,投資を開始するとなると,①分散投資の時間的分散が遅くなること,②積立投資をするのも遅くなること,③長期投資の時間が短くなること,など投資の減速に対して全て負に働くことになります.
逆に投資からし始めて,貯金がたまっていなけれあば,株価が暴落した時に耐えられるだけの資産がないかもしれません.株価が暴落するということは経済が停滞しているわけですから,倒産する企業もでてきます.もしそれに巻き込まれたら、、、
恐ろしくて考えたくもありません.
投資はやっぱり怖い.貯金だけではだめ?
株価が暴落するなら,やっぱり貯金だけでいいんでは?
独身で1人で生きていく,お金を援助してくれるなどあるのであればいいかもしれません.ただ日本が少子高齢化で,年金の繰り上げや生活費が足りなくなり,年老いていつまでも仕事をしなければ生きていけない.貯金だけではそんな未来が待っている可能性があります.
結婚を考えていたり,将来ずっと仕事だけは嫌だと考えている方は,『投資』を行い,『長期的』にお金を増やしていく必要があると考えます.
下記のようなシュミレーションも参考にしてみてください.リターン5%というのは,米国株に投資しておけば十分に期待できる率ですので現実的だと考えます.
1.5倍以上に資産が増えており,投資をしているかいないかで,歴然の差がついています.
投資と貯金,どっちかが先ではなく,同時に進める.
投資と貯金を同時に進めることで,先ほどの投資の原則を守ることもでき,貯金も貯めておくことで株価の暴落にも耐えられます.
そんなのお金持ちや給料が高い人じゃなきゃ無理でしょう!?
そうではありません.投資と貯金を同時にマイペースにすすめることが大切です.
例えば毎月貯金を5万円すると決めていれば,その5万円のうち2万円を投資,3万円を投資など,自分自身の決めたルールで同時進行に進めるのです.
その後,貯金がたまってきたならば,5万円のうち3万5千円を投資,1万5千円を投資などに振り分けていくわけです.
こうすることで, ①分散投資,②積立投資,③長期投資 を可能にしていきます.特に同時に始めるのは,最低でも20年という投資期間をみておく必要があるからです.
長期投資は20年間が目標:米国に20年投資で基本的に含み益は黒字
これほどまで同時にこだわるのは,米国株などの右肩上がりで成長を続ける国に長期するにあたって,短期間であれば暴落などに巻き込まれ赤字の株価になってしまう可能性があります.
しかしこれを20年間以上の長期投資に限れば,ほぼほぼ黒字となります.長期で行えばまず損をしないということになります.
逆に言えば短期間であれば損をする可能性があるということになるため,はやく行っておいて損はしません.
25歳であれば,20年後の45歳で資産が貯金以上にかなり上昇し,その投資をもう10年続けておけば,さらに資産が加速度的に増加することが予想されます.
米国株の投資に関して詳しく知りたい方は,下記の記事も参考にしてみてください.
それでも投資と貯金の割合が知りたい!そんな方はどうすればいい?
2008年に起きたリーマンショックにて株式市場は大暴落しました.控えめに株価が50%は暴落しました.つまり,100万円投資をしていたら,一気に50万円までお金が減ってしまうのです.
例えば,貯金0円で投資に全力で注ぎこんでしまうと,暴落した時に,100万円の投資が50万円になってしまいます.その暴落がすぐに改善すればいいですが,改善しない場合はそのままの資産が続きます.そんな時に,働けなくなったり,家族が結婚したりと急な出来事にみまわれてしまったら…生活そのものが成り立たなくなります.
つまり投資と貯金の割合は,株価が暴落時に生活そのものが最低限でも成り立つような生活費をためておくべき割合だと思います.
例えば生活費の半年分の貯金があれば,暴落しても半年間の生活は成り立ちます.さらには半年の間になんとか生活を立ち直らせようとすることも可能です.
半年で心もとないなら,1年間の生活費をためてから投資をしてもいいと思います.
ここに正解はありません.自分自身と向き合ってしっかりと決めることが大切だと思います.働けなくなって,ショックから立ち直って,安定してお金が得られるまでどの程度かかるか?
そんな想像もしたくないことを考えてみて,自分自身の許せる割合で投資を行いましょう.
そんなのわからないよ.そういう状況になってみなきゃ.
このように思われる方は自身のリスク許容度は高くありませんから,1年の生活費を貯めて行う選択肢がいいかもしれません.
しっかりと未来のシュミレーションをして,将来どうしたいのかを考えて,割合を決めましょう.
参考までに私自身の割合
私の場合は投資を始めるのが遅かったのもあり,貯金10割の期間が非常に長かったです.このため,投資の原則を守れなかった期間が長かったです.
貯金10割で生活費の半年分は貯金できているため,現在はほぼ投資にお金を回しています.ただ研修医の時に投資を始めていれば,もっとお金が増えていたはず、、、と思うことは多々あります.
そんな私のような後悔をしないように,ぜひ投資を今すぐ初めてみてはいかがでしょうか?
投資がよくわからない方は,最初はロボット投資から開始してもいいかもしれません.ただ慣れたら自分自身で投資をすべきだと考えます.
まとめ:貯金と投資,どっちが先?
以下に今回をまとめます.
①投資の原則;長期,積立,分散を守るため早期に投資を開始.
②投資は早く始めれば始めるほど,黒字(含み益+)で負けない可能性が高くなる.
③投資10割で貯金をしなければ,もしもの場合に生活できない.
今回は以上になります.当ブログでは日本株・米国株に関して,実際に投資をしてみた結果も載せていますので参考にしてみてください.
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投資を本当にするべきか悩んでいる方に向けた本
トマピケティと呼ばれる学者が唱えた『r>gの法則』がこの世には存在しています.
これは資産運用(r)で得られる富と労働資本(g)で得られる富を比較した時に,成り立つ記号になります.つまり資産運用の方が,得られる富が大きいということです.
投資をすべきかどうか悩まれている方は,トマピケティの本を読んでみることをお勧めします.
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