【保険関連】先進医療とは?必要?知らずに保険に入ってませんか?

先進医療保険は不要医学/医者関連
●保険に加入しようと思っている.
●先進医療の項目があるけどよくわからず加入している.とりあえず入っておけば安心.
●先進医療?陽子線?専門用語すぎてわからない.
●保険の見直しをしようと思っている.

日々医学は進歩しています.それに付け込んで先進医療保険をかける保険も数多く存在しています. その先進医療がよくわからない方向けの記事になります.

消化器外科医として癌治療に携わっている現役医師が解説します.

結論から言えば,先進医療保険は不要です.以下詳しく説明していきます.

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【保険関連】先進医療とは?必要?知らずに保険に入ってませんか?

大破した車

まず先進医療とはどういうものかを解説します.

厚生労働省のホームページを参照すると,『厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養その他の療養であって、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から評価を行うことが必要な療養』となっています.

ちょっと何言ってるかわかんない.日本語でしゃべって??

必ずと言ってもいいほど,意味不明になると思います.要するに先進医療に対して万人にわかりやすく説明する気がなく,シンプルではないのです.

もう少しだけ難しい話を続けます.先進医療AとBに分かれます.

具体的なことに関して興味がなければ読み飛ばしていただいて構いません.

先進医療A

未承認・適応外の医薬品を伴わない医療技術.
未承認、適応外の体外診断薬の使用を伴う医療技術等であって当該検査薬等の使用による人体への影響が極めて小さいもの.

2021年6月現在で24種類の先進医療Aが登録されています.

先進医療B

未承認、適応外の医薬品、医療機器の使用を伴う医療技術.
未承認、適応外の医薬品、医療機器の使用を伴わない医療技術であって、当該医療技術の安全性、有効性等に鑑み、その実施に係り、実施環境、技術の効果等について特に重点的な観察・評価を要するものと判断されるもの.

2021年6月現在で60種類が登録されています.

先進医療=保険適応ではない医療=現段階で確固たる治療法ではない.

要するに,先進医療とは保険適応ではなく,確固たる治療法ではない治療になります.

そんな治療に自分自身の人生を決める瞬間を任せていいでしょうか?

先進医療ではなく,現在確立されている「標準治療」

道路にもガイドラインとなる矢印が存在しているのと同様.

先進医療とは別に,標準治療という言葉が存在します.

こちらは『科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示され、ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療』になります.

つまり標準治療は現在利用できる最良の治療方法と同じ意味です.

ひとまず標準治療!それが受けられればいいのでは!?

完全に上記の通りです.

ましてや,保険ですから,わざわざ保険で先進医療に入っておく必要性はまずありません.

各病気に対して『診療ガイドライン』と呼ばれる標準治療の指標がある.

私たちが治療するにあたって,『ガイドライン』と呼ばれる指針が存在しています.

例えば胃癌であれば,胃癌診療ガイドライン,大腸癌であれば大腸癌診療ガイドラインといった具合に,各疾患(病気)でガイドラインが発行されています.

私たちはこれに準じて治療を行い,かつ,これこそが標準治療になります.

先進医療保険が必要ない理由

ここからは先進医療保険が必要ない理由を説明していきます.

先進医療保険が必要ない理由①:私自身の家族が病気になった場合,標準治療を進める.

これに限ります.

もし家族・親族が病気にかかった場合,標準治療を進めるにほかありません.

お母さん,胃癌になったから,まだわからない先進治療してみよう!

私自身が上記のように言うことはまずありません.だったら,自分が日頃行っている治療はなんなんだ,そんな気持ちになります.

特に病気が癌の場合は,標準治療=ガイドラインには最初に行うべき治療,次に行うべき治療と段階を追って行うべき治療が記されています.

先進医療保険が必要ない理由②:有用性が高ければ保険適応になるはず.

先進治療が本当に有用性が高い治療であるならば,保険適応になるはずです.

保険適応されないのであれば,今だ有用性がはっきりしない治療になりますから,それに保険をかけておくのは,正解と呼べるでしょうか?安心と呼べるでしょうか?

もし最後の最後,治療がもうこれ以上はあまりない.

そんな場面に直面した場合は,先進医療を進めるかもしれません.ただ保険料金として払う必要性はないのでは?と思います.

先進医療保険が必要ない理由③:保険会社の担当の人もおそらく答えられない先進医療の治療内容.

先進医療保険に関して,担当の人に聞いたことがあります.いや,陽子線治療などですかね~となんとも曖昧ない答えが返ってきました.

絶対にわかっていないと確信しました.セールする側がわかっていない内容の商品を買う.

医者を例に挙げてみます.

この薬は効きますよ!

どんな効果があるんですか?

みんな使っているからよく効くはずです.

こんなこと言われたら,大丈夫?この医者ってなりますよね?これと同じことです.

売る側がよくわかっていない商品は自分が絶対に欲しい場合を除いて手を出してはいけません.

最後に先進医療保険に入ってもいい人

高所で働いて落ちるリスクがある人は保険加入も検討?

ただ先進医療保険に入ってもいい人も存在すると思います.以下に解説していきます.

お金が有り余っている.

毎月,投資・貯蓄もできてお金が有り余っている人です.

こんな方は,病気になっても大丈夫と思えるような状態を作るために先進医療保険に入っていてもいいかもしれません.それでも使う可能性は低いです.

そもそもお金が有り余っているならば,保険に入らなくとも先進医療を受けられるのではないかとも思います.

先進医療を受けた家族・親族がいて,その効果を具体的に知っている.

こんな方は先進医療保険に加入されてもいいかもしれません.

なぜならば家族という最も近しい人が身をもって受けた治療でその効果を知っているからです.

先進医療に対する経験を肌をもって知っているからです.

先ほどの保険を売る側の人よりも,先進医療を知っている状況になりますので,それに価値を見出せる状況ともいえます.

ただそれでもおそらくは標準治療を受けた後に,先進医療が行われてはいると思います.

結論;先進医療保険は不要.

先進医療保険は不要.

結論をもう一度まとめます.

先進医療保険は不要です.

なぜなら標準治療(=診療ガイドライン)と呼ばれる最適な治療法が別に存在しているからです.この標準治療を受ける人が日々の診療でも大多数です.

先進医療のような,非常に使う可能性の低く,まだ確固たる治療法ではない,そんな保険をかけておく.

これは果たして正解なのでしょうか?

その先進医療保険にあてるお金を貯金に回したり,投資に回したりして将来の自分に備える方がよっぽど有効性が高いと考えられます.

もし加入されている方がいれば見直してみてはいかがでしょうか?

保険に加入している場合,知らずに先進医療保険が付加されていることもあるかもしれませんので,要注意です.

毎月500円程度だとしても,それをやめればAmazon Prime 会員費を払うのをやめると一緒の値段です.

不要なものを見直す.ぜひ検討してみてください.

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